森博嗣のエッセイをまとめ買い。
amazonレコメンドはいつも上手く機能しすぎて、ついつい予定外に買いすぎてしまう。

大学の話をしましょうか―最高学府のデバイスとポテンシャル (中公新書ラクレ) 森博嗣の TOOL BOX

『大学の〜』は、大学に入る前に読みたかったかな。
なかなか面白かったけど。


『TOOL BOX』はとても良かった。
引いた視線をキープしてはいるけど、
森先生がこれだけ熱く思いを語っている本は実は珍しいかも。
ものづくりのソウルが満ち満ちている。


エンジニアであることに誇りと歓びをもたらしてくれることばの数々。



手に取りやすいところに置いておこう、と思った。



***



昔は、本を読んでいて終盤まで来ると寂しくなった。
あぁもう終わりか、と。


今は、通勤の僅かな時間に、就寝前の僅かな時間に、本を読む。
音楽をかけ、PCを起動し、ケータイを時々気にし、
あぁ、あと10分で風呂にお湯が溜まるから早く読まないと、などと思いながら。


そして、アタマの片隅では、この本の感想をどのようにblogに書こうか、
などと考え始めていたりする。


なんだかなー。



スタックはうずたかく積まれ、処理量は落ちる一方で。
読みたい本、聴きたい音楽、観たい映画は、
いつから「こなさないといけないもの」になったのだろう。


感じたものがあって、だからそれをことばに変換して、伝えたいと思ったはず。


順番を間違えてはいけない。

道具や手法ではない。工夫や忍耐など、単なる道筋に過ぎない。人がものを作るときの最も大きなハードルとは、それを作る決心をすることだ。自分にそれが作れると信じることなのである。それさえ乗り越えれば、もうあとには、努力という誰にでもできる退屈なルーチンが待っているだけだ。そして、完成させることで証明されるのは、最初の決心の正しさにほかならない。
---森博嗣





いつか、作りたいものが、あります。