「好意に基づいた匿名の物流」というネットワーク

やはりそういう年齢ということなのでしょうけど、ここ数年は本当に結婚式が多いです。
ふだん人物写真を撮ることが多いので、式や集合写真の撮影をお願いされたりすることもあり、そこは光栄の限り。


で、数えてみると今年は9月までですでに7件の結婚式や二次会に参加していたのですが、
そのうち5件はマイミクさんに呼ばれたものだったりします。
夫婦ともにマイミクだったり、片方だけだったりですが、やはり夫婦の出会いもmixiのオフだったりする場合が多い。
去年もやっぱり同じくらいの結婚式があって、半分くらいがマイミクさんだったかな。


出会いのきっかけがmixiやらTwitterやらというのはもう周りでは珍しいことでもなんでもなく。
ちょっと上の世代のひとや、そういう感覚があまりないひとに話すと大抵驚かれるのですが。
いやー、今モバゲーとかプロフに夢中な世代がその年齢になったらそれどころじゃないよ?モノスゴイと思うよ?
リアルで出会ったカップルの方が珍しい時代とか、本当に来るんじゃないでしょうか。
まぁ、もちろんあくまでもキッカケとしての話ですけどね。
ネットだけで完結する恋愛も一部にはあるみたいですが。。


とまぁここまで前置き。

mixi内での友人である「マイミクシィ」に、住所や本名、メールアドレスを知らなくても年賀状を送ることができるサービスだ。


はてブの反応は非常にまったりしてるというか懐疑的だけど、
(あと、見出しだけ読んでブクマしてるひとが多いのもよくわかるコメント群だけど)
これ、けっこう凄いことなんじゃなかろーか。


しょせん「年賀状」だからまだインパクト小さいけど。
組む相手が日本郵便じゃなくてAmazonだったら?


任意のマイミクに任意のプレゼントを贈れるサービス。
そんな「匿名の物流」全部をターゲットに見据えているんだとしたら凄いと思う。
その物流ネットワークと、1500万ユーザの接続をすでに獲得しているSNSとは、非常に相性が良さそうだ。


別に結婚までいかなくとも、マイミクになって仲良くなって、
相手に「何かしてあげたくなる」段階ってけっこう早い。
それにケータイ番号はあっさり交換しても、「住所」を尋ねることは一般にもう少し壁が高いだろう。


あのひとにこれオススメしたいなとか、あの子が日記でこれ好きって言ってたなとか、
そう思う相手が顔も本名も知らないネットの向こう側、というのはざらにあるはずだ。


もう一歩進んで、気になるあの子ともうちょっと仲良くなりたいから。。なんて使用法もあるかもしれない。
(だから、自分に送られる前に確認ができるというのもとてもいいと思う。迷惑な場合も勿論あるだろう)


しかしいずれの場合にしろ、
義理で上司に送る年賀状とは違って、贈りものは常に好きなひとに贈るものだ。
物理的なそのモノはもちろん、それを選ぶために自分のことを考えてくれた時間が何よりうれしい(と、自分は思う)。
だから。


匿名の物流という新しい好意のネットワークが生まれることはなかなか素敵なことのように思う。
いやまあおめでたい考えですけども。


「名前も住んでる場所も知らないけれど大好きなひと」がこんなにもたくさん存在する時代なのですから。